これから世界で起こること

人気エコノミストが説き明かす最新の経済予測

これから世界で起こること



今後5年、世界経済の減速は止まらない!
・NYの株高は米国経済の回復を意味するのか?
・シェールガスは米国の救世主となれるか?
・ギリシャ後の欧州経済はどうなるか?
・長期投資、国際分散投資は今後も通用するか?
・20~30代にとって最も有効な投資とは何か?

人気エコノミストが説き明かす最新の経済予測


リーマンショック以降、いったん縮小に向かったマネー経済が再び膨張し始めています。膨張したマネー経済はやがて破裂し、経済を奈落の底に突き落とすことになります。今回は、先進国だけでなく新興国もこぞって金融緩和に踏み切っており、あふれだす資金の量は、かつてないほど膨大な規模になっています。それゆえ次にマネー経済が破綻に見舞われた場合、われわれを襲う大激震は、いままでとは比較にならない規模となるでしょう。

これから少なくとも3年~5年は、世界経済は停滞、低成長を余儀なくされるでしょう。 現在、世界経済や株式市場の不安定要因となっている欧州債務問題は長期化する公算が大きく、少なくとも向こう3年~5年間、世界の主要国は「財政再建」という重荷を背負わされることになるからです。

EU、米国、そして日本、いずれも大規模な財政赤字を抱え、その再建を急がなければなりません。したがって、景気浮揚のための財政出動という政策はほとんど期待できません。では、新興国はどうでしょう。リーマンショック後の世界経済を救ったのは、間違いなく新興国でした。ところが、ここへ来て、頼みの新興国経済にも暗雲がたれ込めてきています。先進国の金融緩和政策がインフレを呼び、先進国で生じた金融不安が投資資金の引き揚げという事態を招いているからです。

これから5年間、世界経済は大変不安定な時代を迎えることになるでしょう。しかしながら、リーマンショックという大きな歴史の転換点のあと、今後、しばらく世界経済は、「連続性」に支配され動いていきます。したがって、世界経済に何が起きるのかを冷静かつ客観的に見通し、それに基づいた適切な行動や生活防衛に取り組むことで、その痛みを最小限に抑えることは可能と思われます。
(「はじめに」より要約抜粋)


これから世界で起こること






単行本: 224ページ
出版社: 東洋経済新報社 (2012/8/10)
言語 日本語
ISBN-10: 4492395717
ISBN-13: 978-4492395714
発売日: 2012/8/10
商品の寸法: 18.6 x 13.2 x 1.8 cm




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